i文庫HD1.10

i文庫HD ver1.10がリリースされました。
変更・修正内容は以下の通りです。

-不具合修正
-PDF Password付きファイルの対応
-青空文庫注記対応追加

i文庫Sもver1.04としてほぼ同時に提出したのですが、こちらはまだ通っていないようです。
i文庫Sも通ってからと思いましたが、今回は主に不具合対応で変更・修正内容に関してはほぼ同様ですので
取り急ぎi文庫HDのみとして記述します。

>不具合対応
・pogoplugでデフォルト値にてファイル数が30までしか取得できないのを修正しました。
・ibhttpでqueryによっては開かない問題を修正しました。
・evernoteへ送信する際一部改行がおかしくなる問題を修正しました。

>PDF Password付きファイルの対応
フォルダ画面にてパスワードの掛かったPDFを選択した際、パスワードを入力を求めるようにしました。
一度開いたものは本棚から選択しても入力無しに開きます。
パスワード間違い等により開くことが出来ない場合は空白ページにて表示されますので
再度フォルダ画面からファイルを選択してパスワードを入力してください。

>青空文庫注記対応追加
未対応だった注記にいくつか対応しました。
・漢字注記の追加対応
unicode番号の付いた漢字注釈に対応しました。
また、unicodeコード,区面コードの無い注釈にもいくつか対応しました。
漢字注釈はi文庫HDで対応している書籍内にてユニークで約6000、
この内約85%は上記のコードにて対応できるのですが、残りについてはコード表記が無く手探りとなります。
この中には間違いやunicodeに対応がない漢字もあり、現状では手の施しようがない物も含まれるのですが
対応可能と思われるもののうち20%ほど手作業で割り当てを行いました。
また、感嘆符三つなど無いものは縦中横で!!!と表示するようなどの追加も行いました。
これによりかなりの漢字を表示することが出来るのですが、今度はフォントの問題が・・
青空文庫では古い書物を扱っていることもあり
滅多なことではお目にかかることのない漢字がいくつかあります。
i文庫HDではヒラギノ、i文庫SではIPA明朝を使用しており、
これらはおおよそ日常で使用する漢字は収録していますが、
サイズ云々の問題などもありunicodeに割当たっている全ての漢字のグリフ
(いわゆる文字の画像データのようなもの)を収録しているわけではありません。
unicodeが分かってもフォントにグリフが無い場合は結果として表示することは出来ません。
コードは分かっているけどグリフがない場合、
悔しいということで*ではなく四角のマス(?)と表示するようにしました。
対応しているフォントがあれば表示することが出来るのですが、そんなフォント・・
先ほど、花園フォント
「すべてのUCS統合漢字・互換漢字を収録しました!(2011/05/16)」と、これは凄い。
(i文庫HDでのフォントの追加はこちら
フォントの相性の問題もあり多少i文庫HDで表示がおかしくなる部分はありますが、かなりの漢字が出ます。
興味ありましたら試してみてください。

・一二点・レ点などの対応
漢文などに使われる一二点・レ点・送り仮名などに対応してみました。
一二点などについては少々見やすくするため半文字ほどズラして表示しています。
古典は苦手中の苦手科目でしたのでこのへんで^^
 
 
 


さて今年もスタッフ総出でWWDCへ向かいます。
期間中不在のためサポート等少し遅れます。
今回はiOS5,iCloudとまた一波乱起きそうな感じですが、
現地ならではの雰囲気を感じてみたいと思います。