i文庫HD 2.6.0 / i文庫S 2.6.0

i文庫HD 2.6.0 / i文庫S 2.6.0 がリリースされました。
今回の更新内容は以下の通りです。

-本棚画面の改善
・サブフォルダ対応改善
・書籍のドラッグ移動改善
・編集モードにて全選択、なぞって選択など追加
・書籍が多い場合にページドラッグバーを表示(HD)
-ページガイド表示変更
-タップ移動設定改善
-Bluetooth Keyboardによるページ移動(HD)
-青空文庫書籍詳細画面にブクログ追加
-余白設定にてオーバー値を設定可能に
-青空文庫を外部URLスキームから選択可能に
-Dropbox SDK,Evernote SDK更新
-その他多くの修正


本棚画面の改善
本棚画面、色々と改善したい事がたまっていたので
見た目は出来るだけそのままに再作成しました。

サブフォルダの改善
前回まではサブフォルダは1階層だけで、中央に小さく表示していたのですが、
iPad miniやiPhoneでは見づらいため、普通にナビゲーションぽい動きにして
階層の制限をなくしました。
あと、本棚選択画面をちょっと今風な表示にしました。

書籍のドラッグ移動改善
書籍のドラッグ移動にて順番の変更、重ねてフォルダ化という動きなのですが、
判定の関係でいまいち希望通りの動きにならないというお話があったので
判定を改善しました。

編集モードにて全選択、なぞって選択など追加
本棚の編集にて、全選択・まとめるボタン等を追加しました。
また編集中は1項目選択したまま他の書籍をなぞっていくと、それらも選択/非選択を行うようにしました。

書籍が多い場合にページドラッグバーを表示(HD)
HDだけの対応ですが、本棚の書籍が多い場合、下の方にある書籍までスクロールするのが
大変というお話があったので、書籍が多く登録されている場合(今回は80書籍以上)
ドラッグスクロール可能なバーを表示するようにしました。

shelf1

shelf2

shelf3

jbar


area
タップ移動設定の改善
タップ移動の設定を変更し、
・左右端タップ
・左右重み付けエリアタップ
・進行方向のみタップ
・タップなし(フリックのみ)
の4選択としました。
幅と高さを個別設定可能にしました。

また、ページ移動アニメーションでタップ処理を変えていたのを変更し、
タスク調整などを行い、前回より少々タップの通りがよくなるようにしました。


guide3
ページガイド表示改善
読書中の書籍の進行度・全体量を把握しやすいようにしました。


btkey
Bluetooth Keyboardによるページ移動(HD)
i文庫HDだけとなりますが、Bluetooth Keyboardによるページ移動を加えました。
設定->操作よりBluetooth Keyboardの使用可否、及びキーの設定を行うことができます。


bklg
ブクログ対応
書籍の詳細ページにブクログの青空文庫の対応した
ページを表示するようにしました。




余白設定にてオーバー値を設定可能に
前回追加された余白カットの設定にて
カット目的なので最大値を書籍と同サイズまでとしていたのですが、
前々回までは逆に余白を多く取ることが出来たせいかこの機能を求める声があったため、
ボタンからのみ余白を追加する方向の値までセット出来るようにしました。
— バグではありません仕様です:-)

青空文庫を外部URLスキームから選択可能に
URLスキームにて青空文庫を直接指定して開く仕様を追加しました。
ibhttp://aozora?id=55745
といった形で利用可能です。
IDは青空文庫にある各書籍のIDに従います。


Bluetooth Keyboard対応は少々無理をしていますのでβ的な対応です。
PrivateAPIを使用すれば簡単なのですが、さすがにそういうわけにもいかないので
通常APIの範囲で対応してみました。

以前、作業療法士の方や身障者の方々に尽力されている教授の方から、
身障者の方が画面を触ってページを移動させるのは困難だが
外部スイッチ等ならなんとかなるかもしれないので
せめてBluetooth Keyboardでもいいので対応してくれないかというお話を頂いておりました。
その時はAppleがアクセシビリティの関連でいずれなんとかしてくれるだろうと
思っていたのですが、まだ希望する形にまでは至っていないようなので、
今回アプリ側からのアプローチとしてi文庫HDに機能追加してみました。

Bluetooth Keyboardといっても通常のキーボードだけでなく
特定の入力に特化したデバイスが AirTurniCade などいくつか存在します。
実際にこれらを試したわけではないので動くかどうかはわからないのですが、
うまく設定すれば利用できるかと思われます。


今回はほぼ全てのソースファイルをいじるという見た目が地味な割に改修の範囲は大きかったのですが、
特にページガイドの改善で色々とブレましたのでその顛末を・・

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今まではどのあたりまで読んでいるかという進捗度をこんな感じで▲を表示していました。
必ずしも必要なものではないので、出来るだけ目立たないように地味に表示していたのですが、
もう少しやりようがあるでしょうということで改善に取り組み。
まず、色々な処理の関係で表示タイミングがずらされて来てページ移動終了後になってしまっていたのですが、
普通に読んでいる時の視点は各文字など狭小な範囲、
ページ移動をしようと思った時に全体もしくは次のページの開始位置に視点が移動するので
全体のボリュームを確認したい時はページ移動を開始しようとした時から
ページ移動完了した時だろうということで、これに表示タイミングを変更しました。

また、画面幅全体での▲表示では先頭ページあたりなどで位置の確認がしにくいだろうということで、
ボックスにしたほうが分かりやすいのではと変更。↓

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さらに、進捗度だけではなく残り量など全体量も把握出来た方がいいだろうと、
残り数など表示。。↓

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結構大きいものの、実際に使ってみたらそんなにウザくもないかなと、
スタッフさんに見せたら、ウゼェ・・とorz
、、ですよね。
ここで確認してもらいたいものは実際の残り数など数値ではなく、
なんとなく、これぐらいまで来た、あとこれぐらいだねという感覚だけで十分です。
数値など読んでいては書籍に対しての没入感を損ねます。
わからなくなったらAppleのUIを見なおせということで、ScrollBarを観察。
進捗度はバーの位置、全体量が多いか少ないかはバーの幅。
、、無駄がないです。
ScrollBarと同じにしてしまうとUI的に勘違いが起きるのと、
やはり幅全体を使うと端にいる時がわかりづらいのでボックス型に、
知りたいときは知ることが出来るけれど、どうでもいい時は気にならないようにと、
色味やサイズ・デザインなどを調整。

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こんな感じになりました。

青空文庫も2013年で色々と魅力的な作品が追加されて来ましたので、
そろそろ初期設定の書籍リストを再構成したいと考えています。
これは是非とも入れるべきとか要望ありましたらお送り頂ければ幸いです。