i文庫HD 2.0.0 / i文庫S 2.0.0

i文庫HD 2.0.0 / i文庫S 2.0.0 がリリースされました。
共通項目が多いので合わせて記述します。
今回は主にiOS5の機能対応となっております。

-内蔵辞書追加 (iOS5以降)
-twitter投稿追加 (iOS5以降)
-ヒラギノ明朝追加 (i文庫S/iOS5以降)
-各種不具合修正

今回よりi文庫SはiOS4.3以降となります。
ver2.0.0となっていますがAppStore登録の際の整理都合によるものです。


内蔵辞書追加
iOS5から国語・英和・和英等の辞書機能が追加されました。
辞書内容は内部を見る限り
・プログレッシブ 英和/和英
・大辞泉
・類語例解辞典
・Oxford American 英/英

とOSXにある辞書機能とほぼ同内容の構成となっています。
単語を長押し、もしくはさらに長さを変更してメニューの「辞書」を
選択すると表示されます。
i文庫HDではその場にポップアップ、
i文庫Sでは画面下からの全画面ポップアップにて表示されます。
メニュー表示の時点で辞書に語彙があるか検索し、
語彙がある場合のみ辞書ボタンが現れます。
表示される辞書内容は本体の言語設定に依存します。
よって、日本語にしている場合、英語は英和、日本語は国語辞書(大辞泉)、
英語にしている場合、英語は英英(oxford american)、日本語は和英、
といったようにになります。
またこの機能はPDFに対しても効きますので、
英文PDF等を読む際にも単語の和訳等をすぐ確認することが出来ます。
今まで色々な形で辞書をつけてきましたが、内蔵ということもありとても速く
オフラインでも表示可能なので、かなりよい形になったのではないかと思います。
動作につきましてはアプリ紹介のページ(i文庫HD/i文庫S)で動画も用意していますので
そちらの方も確認して頂ければ幸いです。


twitter投稿
これもまたiOS5で内蔵のtwitter投稿機能がついたので対応しました。
単語など長押しで選択モードへ、投稿したい内容を選択して
「ツイート」ボタンにて投稿できます。
iOS5の機能を用いていますので、
アカウント等は設定にて行なってください。
ツイート可能状態の時のみボタンが表示されます。
それ以外のツイートについては、その他…を選択して
ツイートを選択して下さい。
iOS5機能が使えれば内蔵、twitter公式アプリがはればそちらへ、
いずれもない場合webページへ移動します。


ヒラギノ明朝追加 (i文庫S)
iOS5からiPhoneにもヒラギノ明朝が追加されましたので、
これを選択可能にしました。
今まではOS内に明朝体フォントが無いためIPA明朝をつけておりましたが、
これでiPadと同様のフォントセットとなりました。
しかしiOS4.3ではヒラギノ明朝フォントが無いので
下位互換用としてIPA明朝も残しています。
IPA明朝もかなり綺麗なのでどちらも甲乙付けがたいところです。

iCloud
iOS5でアプリの使用している領域をiCloudにバックアップ出来る機能が追加されました。
これに伴い、再ダウンロード可能なものは非バックアップ領域にするよう指示があり、
前回のバージョンアップにて青空文庫系及びこちらのサーバーから
提供しているデータは非バックアップ領域へ移動しています。
ですがユーザーが入れたデータなど再ダウンロード出来るとは限らないものは
その判断はアプリ毎のようで、今回のところ既存のファイルはそのままにしています。
iCloudへのバックアップの使用可否は設定にて可能です。
またストレージのバックアップオプションにてアプリ毎に使用可否の設定が可能です。
またフォルダにあるNoSyncというフォルダは非バックアップ領域となっており
こちらに置かれているファイルはバックアップ対象となりません。
今回はそのままですが、更なる指導があればファイルを移動せざるを得ませんので
もしその時が来ましたらご留意願えればと思います。
16/32/64GB等の本体があるにも関わらずiCloud領域が5GBの上
複数デバイスを持っていても1カウント毎でこの容量なので
他の目的ならともかくバックアップとして使うにはちょっと
無理があるんじゃないかなとは思いますが・・
既存のiTunesバックアップもありますし、使用されている状況によって
意味合いも違ってきますので、よい方法を検討していただければと思います。

6月のβ開始から4ヶ月、長かったiOS5がやっとリリースされます。
今回はかなりの部分を一から書きなおしたんじゃないかと思われるぐらい様々な改良されています。
PDF等に関してもかなりの安定度と高速化を行なっていただけたようです。
その分、アプリ開発の方も色々と苦労させられましたが・・
英語では4S用にSiriという音声認識システムがついているものの日本語は対応無しと、
ちょっと日本対応寂しいかなと思われますが、そんなことはありません。
今回の辞書機能は、ファイルを見る限り上記の辞書セットのみ、
もちろん英語がメインなのは当然ですが、その次の言語として対応しているのは日本語だけです。
そしてこの辞書も英和・和英だけでなく大辞泉もと、
全世界を相手にしている多言語対応OSとしては異例の優遇ではないかと思われます。
また日本語はその文字数が多いためフォントを増やすのは
容量が多く必要であるにもかかわらずヒラギノ明朝も追加されました。
今年WWDCのためUSへ行った際に、辞書使わせて〜(実はiPadのiOS3.2からファイルは存在していたので)
iPhoneにもヒラギノ明朝入れて〜と無礼講にも関わらずお願い(酔っ払いのカラミ?)してしまったので、
もしかしたら願いがかなったのかも知れません^^;
WWDC以降6月頃から最近までPDFの文字抽出を始め文字選択あたりを改良してきましたが、
全てこの機能に繋げるために行なってきました。ようやく実を結ぶことが出来ました。
ユーザーの皆様、そしてただ1つの言語のためにここまで努力していただいた
AppleのJPスタッフに感謝致します。

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